こん〇〇は。
熱溶融樹脂積層式3Dプリンタは主にABS樹脂とPLA樹脂が使用出来ますが、ABS樹脂は
樹脂の特性上、熱収縮しやすいので、ヒーターベッドのついたプリンタでないと大きなものを
出力すると淵から反り返り剥離することがあります。
もっとも、プリンタにヒーターがあっても室温が低いと収縮し易くなるので、ベッドにヒーターが
あってもできれば、プリンタの側面をダンボールやベニヤ板あるいかアクリル板なので囲って
周囲の熱が急激にさがらないようすることをお勧めします。
さて、話は変わりますが、今日はあるお客様に比較検討用に樹脂の違いによる成形物の違い
があるのか聞かれましたので、実験してみました。
使用した材料はABS無着色品、ABS着色品(ホワイト)、PLA樹脂です。
データーはThingiverseのrubber duck ラバー・ダックといういわゆるアヒルのフィギュアです。
アヒルにはオーバーハングやら、曲面などがあるので指定されたものです。
早速、3Dプリンタでそれぞれ出力してみました。
条件は
1)エキストルーダー温度:220℃
2)Z軸解像度:0.1mm(100µ)で出力
3)ベッド温度:90℃
です。
出力した結果は下記の通りです。
上図の写真のように色も違いますが、よく見ると樹脂により表現が違いますね。
まず、最初にABS樹脂無着色の樹脂です。
縞模様はあるのですが、ノッペリした感じです。
この樹脂はフィラメントの時は光沢があったのですが、造形したものは光沢がありません。
2)ABS樹脂ホワイト
先ほどの無着色樹脂よりコントラストが高いというか、線が少し目立たない
感じですね。光沢があるので、線が目立つように頭頂部分が見えますが、
全体としてはあまり目立ちません。
3)PLAホワイト
この形状の再現性だけとれば、PLAの方が明らかにABSを上回っているよう
に思えます。
ただ、これは温度も深く関係してきます。私の場合、PLA樹脂の温度が適切な
温度よりやや高かったようです。
ただ、ご覧頂いてわかるのですが、光沢があると積層の断面が目立って、
一見解像度が低いように写真では見えてしまいますね。
たた、ABSはヤスリ掛けやカッターなどで後加工が割と簡単なんですが、
PLAは硬化後は固いので後加工に少し手間がかります。
とは言っても、製作する人にとっては感じ方も人それぞれじゃないかと思います。
実際はPLAでも紙やすりで加工もできます。ただ、カッターでは厚さによっては切れにくい場合もあります。
最近はPLA樹脂もいろいろな種類(SoftPLA、弾性PLA、ProPLA)などPLA樹脂にもグレードとか
種類が増えて来ましたね。いずれ紹介したいと思います。
熱溶融樹脂積層式3Dプリンタは主にABS樹脂とPLA樹脂が使用出来ますが、ABS樹脂は
樹脂の特性上、熱収縮しやすいので、ヒーターベッドのついたプリンタでないと大きなものを
出力すると淵から反り返り剥離することがあります。
もっとも、プリンタにヒーターがあっても室温が低いと収縮し易くなるので、ベッドにヒーターが
あってもできれば、プリンタの側面をダンボールやベニヤ板あるいかアクリル板なので囲って
周囲の熱が急激にさがらないようすることをお勧めします。
さて、話は変わりますが、今日はあるお客様に比較検討用に樹脂の違いによる成形物の違い
があるのか聞かれましたので、実験してみました。
使用した材料はABS無着色品、ABS着色品(ホワイト)、PLA樹脂です。
データーはThingiverseのrubber duck ラバー・ダックといういわゆるアヒルのフィギュアです。
アヒルにはオーバーハングやら、曲面などがあるので指定されたものです。
早速、3Dプリンタでそれぞれ出力してみました。
条件は
1)エキストルーダー温度:220℃
2)Z軸解像度:0.1mm(100µ)で出力
3)ベッド温度:90℃
です。
出力した結果は下記の通りです。
上図の写真のように色も違いますが、よく見ると樹脂により表現が違いますね。
まず、最初にABS樹脂無着色の樹脂です。
縞模様はあるのですが、ノッペリした感じです。
この樹脂はフィラメントの時は光沢があったのですが、造形したものは光沢がありません。
2)ABS樹脂ホワイト
先ほどの無着色樹脂よりコントラストが高いというか、線が少し目立たない
感じですね。光沢があるので、線が目立つように頭頂部分が見えますが、
全体としてはあまり目立ちません。
3)PLAホワイト
この形状の再現性だけとれば、PLAの方が明らかにABSを上回っているよう
に思えます。
ただ、これは温度も深く関係してきます。私の場合、PLA樹脂の温度が適切な
温度よりやや高かったようです。
ただ、ご覧頂いてわかるのですが、光沢があると積層の断面が目立って、
一見解像度が低いように写真では見えてしまいますね。
たた、ABSはヤスリ掛けやカッターなどで後加工が割と簡単なんですが、
PLAは硬化後は固いので後加工に少し手間がかります。
とは言っても、製作する人にとっては感じ方も人それぞれじゃないかと思います。
実際はPLAでも紙やすりで加工もできます。ただ、カッターでは厚さによっては切れにくい場合もあります。
最近はPLA樹脂もいろいろな種類(SoftPLA、弾性PLA、ProPLA)などPLA樹脂にもグレードとか
種類が増えて来ましたね。いずれ紹介したいと思います。