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カテゴリ: フィギュア/人形

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ColorFabb社から販売されてブロンズフィルが入荷しましたので、実際に出力してみることにしました。
このブロンズフィルには80%の青銅が超微細粒子となって配合された特殊なフィラメントです。

bronzefill_300_750_2_
外観はこんな感じで、持ってみると見た目は少なく見えますが、1.5kgもあり、ズシリと重い感じです。このフィラメントは特別なホットエンドを必要としていませんので、一般の3Dプリンタであれば、問題なく使用することが可能です。

せっかくなので仏像とかを試しに出力してみたいと思いましたので、Thingiverseから仏像をダウンロードして出力してみることにしました。

<準備編>
 
ダウンロードしたSTLデータをいつもと同じCura(MankatiUM)にロードします。 
今回はColorFabb社の推奨温度値(190℃〜210℃)の中間を取って、200℃で使用してみました。
他のパラメータはデフォルト値で使用ししました。
bronzefillfine_set

樹脂少し流してから、出力してみました。造形時のinfill(樹脂の充填率)は18%と標準値のままで出力していました。

この樹脂は非常に滑らかに樹脂が出ますので、想像以上に綺麗に造形できました、出力直後は少しザラザラした手触り感がします。写真は出力直後です。出力直後は金属感といよりは鋳物を取り出したばかりって感じでツヤがありません。とても固くなっていて、重量もあり、台座の角に頭をぶつけたら痛そうな位の重さがあります。

bronsefill_01

そこでColorfabb社のヒントを元に、サンドペーパーとワイヤーブラシを用意しました。

最初の番手は240番~320番手で磨いてみることにしました。
その最初の磨きが終わったのか下図の写真です。少し明るい色調になり、艶が出てきました。

bronsefill_02

後は、ワイヤーブラシで磨いてみました。ワイヤーブラシはあまり力を入れないように軽く掛けて行きます。
で最終的な仕上げを行ったのが下記になります。かなり光沢が出てきました。結構存在感があり、これが樹脂から出来たものなのか?と思うような仕上がりですね。何か古そうな感じがまたいい雰囲気を醸し出します。

bronsefill_03

ブロンズフィルは普通のPLA樹脂やABS樹脂と同じ位簡単に造形出来ました。
普通の樹脂と同じくらいの気軽さで使用できるのは驚きでした。
つまり、低価格のプリンタでも十分使用できると思います。

またベッドの底面にあたる部分はとてもきれいな平面を形成できます。
これも新たな発見でした。

この樹脂を応用すれば、ブレスレットやブローチ、ボタンなどいろいろな装飾品なども作成できそうです。
女性の3dプリンタユーザーの方にも是非試して頂けるといいかと思います。

この特殊樹脂によりカラーファブ社の新製品に期待が持てそうです。

ブロンズフィルのご購入はこちらからどうぞ

 

ColorFabb社からウッドフィルファイン(WoodFilLFine)という樹脂が入荷しましたので、早速試してみました。

1.準備編

3DVISON-XTは事前ににPrepare->Heat PLAとして温度を上げておきます。この時、ホットエンドの設定値はColorFabb社のウッドフィルファイン(WoodFillFine)推奨値が 190-210℃なので、200℃にしました。
またColorFabb社のブログからFlowrateを~10%位あげた方がよいとのことでしたので、Flowを110%に指定しました。

ではまず、フェイラメントのウッドフィルファインですが、一見、荷作り様の紙ひものような印象です。
想像以上に軽い感じです。で注意しなければいけないことはあまり強く折るとそこから切れてしまう場合があるので、無理な力をかけないようにした方が無難です。

woodfillfine_00


肝心の3DデータはThingiverse.comから仁王像 をダウンロードしました。木製樹脂にはちょうどいいかもしれませんね。このSTLデータをCura(MankatiUM)に読み込んでおきます。そのまま立像として出力すると難しいかもしれませんので、90℃倒してサポート材を使用することにしました。(下図参照してください。)

woodfillfine_set

で、早速出力してみることにしました。出力スピードは40mm〜100mm/secが推奨値とのことえしたので。70mm/secに設定してみました。

woodfillfine_01

この除隊ではまだたくさんのサポート材がついたままなので、サポート材を取り外してみます。
woodfillfine_02

バリバリと大まかに削りとったら、今度は240番のサンドペーパーで磨くのですが、今回はリューターにワイヤーブラシで取り除いてみました。但し、顔や手先のような繊細な部分は、サンドペーパーで少しづつ磨く方がいいでしょう。で最終的に出来上がったのがこちらです。

woodfillfine_03

 このように木彫のような質感を表現できます。

試してみて注意するべきことを上げておきますと、

1.ホットエンドの温度

ホットエンドの温度は必ずメーカー指定値以下の210度以内にします。為にに2450-245℃位にあげてみたとこと、木の微細粉が配合されているので、ABS樹脂で使用するのような高温に設定するとフィラメントの木成分が焦げて炭化し、ノズルが詰まる原因となります。また木成分がヤニを生成しノズルを詰まらせることもあります。
ノズルが詰まった場合はノズルを慎重に取り外してから、内側をドリルの刃を手で持ってしようしてノズルの内側にある残りかすを綺麗に取り除いてください。

2.出力速度について
最初は遅いスピード:40mm/sec〜50mm/sec位からはじめて徐々に経過を見てから速度を上げて最適値を見つけて下さい。

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